ターンダウン
ターンダウンとは、お客さんが寝るためのお休みの事前準備のことを言います。
高級ホテルなどの価格帯の高いホテルでは、標準で提供しているサービスですね。
通常は夕方頃からお布団やシート、水など使いやすい位置に配置します。
ちなみに売れ残ったお部屋でターンダウンが既にされていた部屋を戻す作業をターンアップと言います。
ターンダウンサービスの価値
散らかしたものが片付いていて、ベッドも寝やすいようになっていると気持ちいいですよね
部屋に帰ってきたお客さんが快適さを感じる瞬間だと思いますが、ホテルの醍醐味の一つと言えるでしょう。
ターンダウンには人を気遣う心をそのちょっと手を入れてくれた部屋から感じるものであり、
逆に言うとそれを如何にお客さんに感じてもらうかがホテルとしての価値にも繋がりますね。
基本的には5分10分の作業ですが、ここは重要なお仕事です。
手順
基本ノックをしてからベルを鳴らして、応答がなくても何秒か待った後にまたノックをしてベルを鳴らしましょう。
だれも居ないと思っても入室前には”客室係でございます、失礼いたします”と名乗り、ことわってから行動します。
万が一誰かいた場合、トラブルになることはわかると思います。
しかしDon’t Disturb(起こさないで!)のサインが掛かっていたり、ランプで付いている場合は通常お知らせのカードをドアの下に入れたり、電話機にメッセージライトを点灯したり対応します。
これもホテル毎に対応は異なりますがお客さんに知らせる手段をとり、伺った旨の記録を残します。
部屋に入ってからは人数を確認し フットマットやアイスペール(氷を入れる容器)等を用意。
べット上にフットカバーがあれば丁寧に畳みクローゼットの中やインルームロッカーなどへしまいます。
水とロックグラス(タンブラー等)、コースターを人数分取り出し、ベッド横にナイトテーブルがあればセット。
デュベ(掛け布団)の枕元を中心から斜めに端を少し折り曲げ布団に入りやすいフォームを作ったり、折り曲げた掛け布団の上にしおりやサシェなどあれば置くと嬉しいサービスになります。
スリッパ、パジャマは人数分取り出し、ベッドの上などにセット。
ベッドから足を下ろした位置にフットマット(あれば)をセット。
もし依頼により仕上がったランドリーやシューシャイン等ある場合は一緒に部屋にセットしましょう。
お部屋にお客さんがいる場合はお休みのご準備に参りました、5分ほどで仕上がります。と簡単に伝えその他出来る事があるかお伺いすると丁寧ですね。
ターンダウンがある事で滞在中の部屋が常に綺麗に維持されるためお客さんにとってはホテルならではの嬉しいサービスと言えるでしょう。
もちろん人の出入りを嫌う方もいるので、そんなお客さんはリクエストベース(依頼が入り次第)で対応しましょう。
注意すること
個人の空間に入るので「自分の所有物を勝手に触られた」などクレームに繋がる繊細なお客さんもいます。
ここでもお客さんが居ない時に貴重品と思しき物があれば、その場で写真をとるなど記録を撮り絶対に触れないようにしましょう。
特に絶対に触れてほしくないって思っているお客さんは事前に知らせてくれたもします。
しっかりと情報共有するために個人のプロファイル上に情報をしっかりと更新しましょう。
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